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波佐見焼きと楽しむ、秋の食卓 ― 食欲の秋を彩る器の物語

2025/09/29 一龍陶苑スタッフ 新着情報 日常

こんにちは。
いつもブログを読んでくださってありがとうございます。
波佐見焼窯元のスタッフNです^^

秋といえば「食欲の秋」。夏の暑さがやわらぎ、実りの季節が訪れると、どうしてこんなにもお腹がすくのだろうと不思議になります。サンマ、きのこ、さつまいも、栗、新米…。食卓を彩る旬の食材が次々と登場し、料理をする時間も、食べる時間も楽しくなる季節です。

そして私にとって、秋の食卓をさらに特別にしてくれる存在が「波佐見焼(はさみやき)」の器たち。長崎県波佐見町で400年以上の歴史を持つ焼き物でありながら、今なお新鮮さを失わず、むしろ現代の暮らしに寄り添い進化し続けている器です。今日は「波佐見焼 × 秋 × 食欲の秋」をテーマに、私のおすすめの楽しみ方や、器が持つ力についてお話したいと思います。


■ 食欲の秋と器の関係

みなさんは「料理は器の着物」という言葉を聞いたことがありますか?
どんなに美味しい料理も、盛り付ける器ひとつで見え方が変わり、食欲をそそるかどうかに影響します。

秋の料理は、彩り豊かで、素朴で、どこか温かみがあるものが多いですよね。たとえば、炊き込みご飯の茶色、かぼちゃの黄色、ほうれん草のおひたしの深緑。そんな秋の色合いを引き立ててくれるのが、波佐見焼のシンプルで洗練されたデザイン。

波佐見焼には、真っ白な磁器の美しさを活かしたものもあれば、藍色の染付けや幾何学模様、最近では北欧風デザインとコラボしたカラフルなシリーズまで、本当に幅広いバリエーションがあります。どんな料理にも合う万能さが、日常使いしやすい理由です。


■ 秋の旬と波佐見焼の組み合わせアイデア

ここからは、私がこの秋おすすめしたい「料理 × 波佐見焼き」の組み合わせをいくつか紹介します。

① サンマの塩焼き × 長皿

秋の味覚といえばやはりサンマ。脂ののったサンマを波佐見焼の長皿にのせると、それだけで料亭気分。藍色の染付け模様が、香ばしい焼き色を引き立ててくれます。レモンやすだちを添えると彩りも鮮やか。

② きのこの炊き込みご飯 × ご飯茶碗大

新米の季節にぜひ作りたい炊き込みご飯。波佐見焼の白磁の飯碗に盛ると、湯気までごちそうに見えます。シンプルな白の器は、きのこや人参の色を際立たせ、素朴でありながら上品な雰囲気に。

③ かぼちゃの煮物 × 小鉢

かぼちゃのオレンジ色は秋らしさそのもの。温かみのある釉薬のかかった小鉢に盛りつければ、ほっとする家庭料理がワンランクアップ。波佐見焼の小鉢は使い勝手がよく、副菜を盛るのにぴったりです。

④ 栗ごはん × ご飯茶碗小

子供も大好きな栗の甘みを閉じ込めた栗ごはんは、波佐見焼の茶碗小との相性抜群。磁器でありながら素朴さを感じさせるシリーズも多く、秋の落ち着いた空気にぴったりマッチします。

⑤ お月見団子 × 白磁のプレート

お月見には白磁のプレートを活用。シンプルな白はお団子の丸さを際立たせ、季節の行事感をより引き立ててくれます。ススキや柿と一緒に盛り付ければ、写真映えもばっちり。


■ 波佐見焼の魅力 ― 伝統とモダンの融合

ここで改めて、波佐見焼の魅力について触れておきたいと思います。

波佐見焼は江戸時代から庶民の日常食器として愛され、全国に広まった歴史があります。その理由は「丈夫で、手に取りやすく、暮らしに馴染む」から。高級品ではなく、あくまで生活に根ざした焼き物だったのです。

その精神は今も受け継がれていて、現代の波佐見焼は「シンプルで使いやすい」「どんな料理にも合う」「食洗機・電子レンジ対応が多い」といった実用性を兼ね備えています。さらに最近では、若いデザイナーとのコラボや海外展開も進み、「伝統とモダンが融合した焼き物」として注目を集めています。

秋の食卓に並べるだけで、料理の美味しさはもちろん、日常の中に小さな豊かさを感じさせてくれる。それが波佐見焼の最大の魅力だと私は思います。


■ 私のおすすめの楽しみ方

私自身、秋になるとついつい器を買い足してしまいます。特に波佐見焼は「一つだけ買っても、すでに持っている器と自然に馴染む」ので、コレクションしたくなるのです。

例えば、

  • 長皿はサンマだけでなく、春にはアスパラのベーコン巻き、夏には冷やしうどんの薬味盛りにも。
  • 小鉢は秋の煮物だけでなく、冬の鍋の取り皿にも。
  • 白磁の大皿はクリスマスやお正月料理にも活躍。

こうして考えると、季節を問わず一年中使えるのに、秋には特にその魅力が引き立つ気がします。


■ 器が変える、暮らしの質

食欲の秋は、つい「食べ物」にばかり目がいきがちですが、器を変えるだけで「暮らしそのもの」が変わる感覚を味わえます。

仕事で疲れて帰った日でも、お惣菜を波佐見焼の器に移すだけで、まるで丁寧に用意したような気持ちになる。週末、秋の食材を使った料理を器に盛りつけると、「また明日から頑張ろう」と前向きな気持ちになれる。

波佐見焼は、そんなふうに私たちの心を少し豊かにしてくれる存在だと思います。

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